AGC 異型腺細胞

2018年06月15日

AGC 異型腺細胞

AGC 異型腺細胞

検診の普及によって子宮頸癌は半世紀の間に罹患率が劇的に低下しましたが、これはその主な組織型である扁平上皮癌の減少によるもので、実は腺癌は相対頻度、絶対数とも増加傾向にあります。かつては子宮癌全体の5%~10%程度を占めるに過ぎませんでしたが、現在は腺癌の占める割合は 20~25% に達しています。絶対数が増加している理由が全くわかっていませんが、相対的に増加している原因として、細胞診による検出が難しいという問題があります。そのため、細胞診によっていかにして早期の腺癌を見つけ出していくべきであるのか、ということが真剣に議論されています。

さる6月2日(土)、3日(日)の2日間にわたって札幌市において第59回日本臨床細胞学会総会春期大会(会長:札幌医科大学産婦人科 斉藤 豪 教授)において、このAGCの取扱いについて議論するために「子宮頸癌検診における腺癌の早期発見」と題するワークショップが開催されましたが、ここでAGCをめぐる問題点が浮き彫りとなりました(続く)。

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