北米病理学会(United State and Canadian Academy of Pathology) 国際乳腺病理学会(International Society of Breast Pathology Companion Meeting)コンパニオン・ミーティング (2015年3月21日~27日、ボストン)

2015年04月30日

北米病理学会(United State and Canadian Academy of Pathology)
国際乳腺病理学会(International Society of Breast Pathology Companion Meeting)コンパニオン・ミーティング
(2015年3月21日~27日、ボストン)

北米病理学会(United State and Canadian Academy of Pathology)
国際乳腺病理学会(International Society of Breast Pathology Companion Meeting)コンパニオン・ミーティング
(2015年3月21日~27日、ボストン)

 乳腺部分切除組織の断端評価と取り扱い(追加切除の推奨など)に関して、病理医、乳腺外科医、放射線科医が SSO-ASTRO(Society of Surgical Oncology–American Society for Radiation Oncology)のコンセンサスを踏まえて議論しました。
 腫瘍細胞がインクの塗布された断端に露出していない限り切除断端は『断端陰性』であると解釈するのが一般的ですが(断端と腫瘍の距離が1 mm、2 mm、5 mm以上離れていることを陰性と判断する基準とした場合、局所再発リスクが異なるというエビデンスがないことがその根拠となっています)、腫瘍と断端との距離が 1 mm 未満で、(1)トリプルネガティブ乳癌である場合、(2)浸潤性小葉癌である場合、(3)患者が若年である場合、(4)広範にDCISが存在している場合、(5)画像上の腫瘍の広がりと組織像が乖離している場合、などは追加切除を考慮してよい、というのが結論でした。病理医は追加切除の推奨について報告書に記す必要は必ずしもありませんが、それを判断するための情報を十分に盛り込むことが重要です。
 
参考文献
http://www.archivesofpathology.org/…/10.5…/arpa.2014-0384-ED

 

































 

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