熊本地震 KUMAMOTO Earthquake - Sincere thanks for your supports

2016年04月25日

熊本地震 KUMAMOTO Earthquake - Sincere thanks for your supports

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 去る4月14日午後9時26分、そして28時間後の16日午前1時25分に熊本県熊本地方を震源としてそれぞれマグニチュード6.5、7.3の地震が発生しました。この地震により、熊本市、益城町とその近隣の町村を中心に多数の家屋が全壊ないし半壊し、25日現在の段階で震災関連死を含めて48人の死亡が確認されました。行方不明者の捜索は現在も進められており、死亡者の数は今後も増えるものと見込まれています。避難所生活を余儀なくされている方々も多数おられます。

 熊本大学病院は外来診療棟、臨床研究棟などに被害がありましたが、幸いなことに患者および職員の中で犠牲者はなく、関係の方々の尽力により診療は通常通り行なわれています。熊本市民病院をはじめとして建物倒壊の危険があると判断された熊本市および近隣市町村の医療施設から患者の方々が紹介され、転院してくることが見込まれており、25日からは外来患者数が増加していくものと考えられます。

 ライフラインは維持されていますが、上水道の復旧が遅れており、自衛隊の給水車がピストン輸送で供給する飲料水に大きく依存しています。その量は1日あたり100トンにも及び、診療を優先して中央診療棟などで使用されています。それ以外は井戸水が供給されていますが、これは飲料用ではないため、依然としてペットボトルの水が必要な状態です。

 当病理部・病理診断科は機器類の被害は殆どなく、スタッフおよびその家族も無事であることが確認され、15日以降病理診断業務は通常通り行われています。これもひとえに病理部・病理診断科が免震装置が完備されている中央診療棟(4階)にあるためであると考えられます。

 今回の震災では県外および海外(韓国、台湾、米国など)の関係者の方々からお見舞いのメール、電話、SNS上でのメッセージをいただいた他、食料品や嗜好品、飲料水などの物資を提供いただくなど、多大なる支援をいただいております。ここに厚く御礼申し上げます。

平成28年4月25日
 

熊本大学病院病理診断科・病理部 
教授  三上芳喜

Yoshiki Mikami, M.D., Ph.D., Professor
Department of Diagnostic Pathology
Kumamoto University Hospital

 

 

 

 


 

 

 

 

 

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